暑い夏に大活躍してくれる扇風機ですが、寝るときにつけたままにしいておくと体に悪いという話は有名です。中には、風を直接体に当て続けると、命の危険につながるという噂も…。
今回は、寝るときに扇風機をつけたままにすることの危険性と、体に悪いとされる理由についてご紹介します。
寝るときに扇風機をつけたままは危険?体に悪いとされる理由
扇風機をつけたまま寝るのは体に悪い?
夏の熱帯夜、冷房は電気代が高くつくことから、代わりに「扇風機をつけたまま寝る」という人は多いと思います。しかし、長時間にわたって強い風に当たりすぎると体にはよくありません。
これは、睡眠時に下がった体温が、扇風機の風を受け続けることでさらに下がり、体が冷えた状態になってしまうことが原因です。本来は明け方くらいから上がってくるはずの体温も上がりにくくなり、朝起きる時に辛くなってしまいがちです。
また、胃腸の弱い人はお腹を冷やし過ぎることで腹痛や下痢になることもあります。特に、同じ部位にずっと風が当たり続けるような使用方法は体に悪いので避けるようにしましょう。
扇風機をつけたまま寝ると命を落とす?
昔から、扇風機をつけたまま寝ると命を落とすという噂はありますが、健常な人が直ちに危険に直面するということはありません。扇風機をつけたまま眠ることで危険な状態になってしまうのは、さまざま条件が一致してしまったときに限られたことと考えて良いでしょう。
1980年代には扇風機による死亡事故が新聞においても報道されることがありましたが、これらも、もともと脳や心臓に疾患があった可能性が指摘されています。医学的に、扇風機と死亡事故との間に直接的な因果関係は証明されておらず、また、低体温症になるほど人体に危険な影響があるとは考えにくいと現在では考えられています。
ただし、上述したように。寝るときに扇風機をつけたまま長時間当たり続けると、体調不良の原因にはなりますので、注意が必要です。
寝るときに安全な扇風機の使い方
寝るときに、より安全に扇風機を使用するためのポイントについてご紹介します。
- 風が体の一か所だけに当たり続けないよう、首ふり機能を使う
- 一晩中運転させず、タイマーを使ってオフにする
- 直接風が体に当たらないよう、少し上向きの角度に調整する。または距離を遠めに設置する。
こうしたポイントに注意して使用することで、扇風機で体調を崩す心配は少なくなります。扇風機を選ぶ際には角度調整、オフタイマー、首ふり機能を持ったものを選択するようにしましょう。
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クーラーを使うと、冷房病が心配という人や、電気代を節約したい人にとって扇風機は強い味方です。安全に心がけながら、暑さ対策に上手に取り入れていきましょう。
まとめ
今回は、「寝るときに扇風機をつけたままにすると体に悪い理由」についてご紹介しました。
通常、扇風機の風で命に関わるほど危険な状態になることはありませんが、長時間にわたって直風を浴び続けることで体が冷え、体調の悪化を招くとことは十分に考えられます。
寝るときに使用する場合には、ご紹介した3つのポイントを押さえ、安全で快適な睡眠環境を作っていきましょう。