部屋の色合いによって印象って変わりますよね。最近では、「色使いによって体感温度が変わる」といったことがよく話題になっています。
今回は、部屋を寒色系にして涼しくする方法とその効果についてまとめます。
部屋を寒色系にして涼しくする方法 | 体感温度で-3℃の効果!?
体感温度とは?
体感温度とは、人間が実感として感じる温度のことで、温度計などで計れる気温とは異なります。例えば、気温の他にも、湿気や風の有無によっても暑さの感じ方は違いますし、心理的な要因も体感温度に影響を与えています。
その心理的要因の1つとして、視覚から入ってくる色があげられます。
色合いと体感温度の関係
「色彩心理学」という考え方があります。これは色に対して人が感じる印象や、受ける影響を分析したものです。
色彩心理学上、色は「暖色」と「寒色」、「中間色」という3パターンに分けられます。
- 暖色: 赤・オレンジ・ピンクなど
- 寒色: 青・水色・青緑・青紫など
- 中間色: 暖色・寒色に当てはまらない色
「暖色」は見る人に温かさを感じさせ、反対に、「寒色」は爽やかさや涼しさを感じさせる色となっています。
また、これらの色が私たちの心身に与える影響は体感温度だけではなく、下記のようなものもあります。
寒色の体感温度を下げる効果
インテリア用品や家具屋さんのショールームを見ると、季節ごとに色合いが変わりますよね。冬場は暖色を基調とした部屋、夏場は寒色を中心とした部屋といった具合に変化があり、その色合いによって私たちの感じる印象は異なります。
過去の実験によると、寒色系の部屋で過ごすことで人間の体感温度はなんと3度も低く感じるということが分かっています。
夏はどうしてもエアコンなどの冷房器具を利用する時間が増え、電気代が気になるものですが、冷房は設定温度を1度上げると電気代を10%安くできるといわれています。部屋を寒色系にして体感温度を下げることができれば、その分設定温度を少し上げて、電気代の節約にもつなげることができます。
部屋を寒色系にして涼しくする方法
最後に、部屋への寒色の取り入れ方について具体的な例を紹介します。
寒色がいいとはいえ、部屋の壁紙やソファを変えるといった大がかりなことをするのは経済的ではありません。例えば、ソファーであればそれ自体を変えるのではなく、上から寒色系のカバーをかけましょう。ソファーは部屋の中でも存在感が大きく、目に入る頻度も高いものですので、涼しく感じさせてくれます。
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また、シーツやクッションカバーといったファブリック類も手軽に着せ替えができます。これらの色を変えるだけでも随分と部屋の印象が変わってきます。カーテンの色を変えるというのも比較的安価で効果の高い方法です。
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お気に入りの寒色系のスカーフを帽子掛けなどに吊るす、パソコンやテレビのホコリよけとして使っている布を寒色系するなど、ちょっとした工夫をするのも良いでしょう。夏らしい涼しげなアクセサリーや、青色を基調とした小物を棚に配置することもできます。
まとめ
今回は、部屋を寒色系にして涼しくする方法とその効果についてご紹介しました。
普段あまり意識することはありませんが、色によって私たちは想像以上に大な影響を受けています。そうした効果を利用し、今年の夏はぜひ「寒色」を上手く取り入れて、涼しげな部屋を目指してみましょう。