夏になると、ゴーヤのグリーンカーテンを作っているお宅をよく見かけます。日差しを遮り部屋の温度を下げてくれる自然のカーテンは、テレビなどでもよく紹介され、定番になってきたようです。できたゴーヤを収穫すれば、夏バテ防止のおかずにもなり一石二鳥ですね。
今回は、夏にうれしいゴーヤのグリーンカーテンの効果と作り方についてご紹介します。
ゴーヤのグリーンカーテンの作り方と効果 | 摂れた実は夏バテ防止にも
ゴーヤのグリーンカーテンで室温を快適に
暑い季節に一日中冷房をかけていると、身体がだるくなったり、冷えすぎて体調が悪くなったりします。自然に室温を下げるには、日差しを遮るゴーヤなど植物を利用したグリーンカーテンがおすすめです。葉の生い茂るゴーヤで作るグリーンカーテンは、葉の蒸散作用によって輻射熱が抑えられ、室内が涼しくなる効果が得られます。
まず、葉をしっかり茂らせるには、しっかり水やりをすることが大切です。また、乾燥を防ぐため、庭の植えた個所やプランターには直射日光を当てないようにしましょう。ゴーヤは一度大きく育てば、次々に花や実をつけます。園芸はあまりやらないという人も比較的育てやすい植物なので、自然のクーラーとしてゴーヤのグリーンカーテンに挑戦してみてはいかがでしょうか。
ゴーヤのグリーンカーテンの作り方
ゴーヤでグリーンカーテンを作るにはいくつかのポイントがあります。ここでは、それらのポイントを押さえた作り方をご紹介します。
初めて挑戦する場合には、種からではなく、市販の苗を購入して始めるのが無難です。苗から育てる場合は、5月中旬~6月中旬頃に植え付けを行うのが適しています。
【作り方の流れ】
- 植え付けの二週間前くらいに、プランターに石灰、たい肥、化学肥料等を混ぜ、土づくりをします。
- 支柱とつるもの用ネットを組み合わせてカーテンの土台を作ります。夏の終わりには台風もくることから、しっかりとワイヤーなどで留めましょう。
- 20~30センチの間隔でゴーヤの苗を植えます。主枝の先端を切り、脇から芽が伸びるように成長を促しましょう。
- 伸びてきた芽を誘引して、ネット全面に広がるようにします。隙間ができないようにところどころ、芽とネットをひもで縛りましょう。
- ゴーヤは先に雄花がつき、成長してから雌花がつきます。開花して20日過ぎるころには収穫ができるようになります。
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注意点としては、たい肥をきらさないことと、害虫に葉を食べられないようにすることです。たっぷり水をやることでゴーヤは短期間で成長し、夏の間は実を収穫できます。長期間外出する時にも水やりができるように、ペットボトルに小さな穴をあけた仕掛けなどを用意すると良いでしょう。
収穫したゴーヤを活用して夏バテ防止
グリーンカーテンから食材が採れるのは大きな魅力ですが、さらにゴーヤは夏にぴったりの効果を持つ野菜なんです。ゴーヤに豊富に含まれるビタミンC、カリウム、モモルデシンなどは、夏バテ防止に役立つ成分として有名です。
また、夏に食べるのに適した、水分を多く含むゴーヤですが、青臭さや苦味が気になるという人も。そういった場合は、白い綿をしっかりこそぎとり、熱を加えると食べやすくなります。特にゴーヤを蒸すとビタミンCを失わずに摂取でき効果的です。
おすすめのレシピは、ゴーヤチャンプルーなどの豚肉などを使用した料理です。ゴーヤと豚肉は相性が良く、豚肉には疲労回復に役立つビタミンB1が豊富に含まれているため、夏バテ防止の効果を発揮してくれます。
苦味が気にならない人は、生のゴーヤを薄切りにして塩で漬けたものも夏バテ防止に良いでしょう。グリーンカーテンから収穫したゴーヤを付け合わせなどにしてちょくちょく食べると、夏の間元気で過ごせるかもしれませんね。
まとめ
今回は、ゴーヤのグリーンカーテンの効果と作り方についてご紹介しました。
手軽にできて、夏バテ防止の効果もあるゴーヤのグリーンカーテンは、一度挑戦してみる価値のあるDIYです。庭がない場合でもプランターで始められますので、夏の暑さを和らげるとともに、ゴーヤ料理を家庭で楽しんでみてはいかがでしょうか。